一般的なマンションのキッチンカウンターは、キッチン側ではない方はどう使って良いかわからずデッドスペースになりがちですよね。具体的に言うと下図の赤丸の部分です。
今回はここに棚を設置することにしました。
色々な方法を検討したのですが、アパレルなどのお店では棚板を可動できるガチャ柱が多く使われているようだったので、そのアイディアを取り入れDIYで施工してみました。
ガチャ柱に魅力を感じたのは下記3点です。
・棚板を可動できるので、飾るものに合わせて高さを変更できる。
・棚板を追加・削除しやすい。
・棚板の素材を取り替えて、インテリアの雰囲気を変える事が容易。
特に3点目の棚板を取り替えらえる点が良いと感じました。
インテリアはそのうち飽きて「変えたい」という欲求がわきおこってくるものなので、その時に棚板の素材や色を変更できるようにしておいたほうが、後々便利だなと思いました。
それでは施工方法について解説します。
準備するもの
基本は棚柱や棚受などですが、施工に必要な用具も解説します。
棚受
ロイヤルの棚受の白を注文したのですが気が変わり、ホームセンターで購入したスプレーでつや消しの黒にしました。最近は黒錆加工のアイアン が流行っているので、最初から黒を購入したほうが良いと思います。
棚板の奥行きに合わせた長さの棚受を購入しましょう。
棚柱
同じくロイヤルの棚柱です。サイズは幾つかあるので自分の設置したい大きさに合わせて選ぶと良いでしょう。今回は狭い範囲に設置するので、下記の棚柱2本だけにしました。
幅広の棚を作る場合は、真ん中に1本追加すると強度が増します。また、棚柱にはダブルタイプもあるので、これを採用するとレイアウトの自由度がグッとあがります。
棚板
棚板は古材にしようと考えていて色々と探してみたのですが、やはりWOOD PROさんのOLD ASHIBAが雰囲気もよく価格も安い上に、カットも柔軟に対応してくれるのでこの棚板900mmを2枚注文しました。ちなみに色は鶯茶(うぐいすちゃ)にしてみました。
下地探し
棚柱を取り付けできる下地を探すための道具が売られています。必ず必要になってくるのは、シンワ測定株式会社の”下地どこ太”です。色々種類はありますが、マグネット付きのものを選びましょう。
下地センサ
穴を開けなくても間柱を探すことができる”下地センサ”なる商品があります。無くてもなんとか施工できますが、持っていると素早く間柱を探せますし、穴を開けなくても良いので美しく施工できます。
電動ドリル
DIYを行う際にあると便利なモノは電動ドリルですよね。棚作ったりするような作業の場合、是非電動ドリルを検討してみてください。電動ドリルには大きく二種類あります。
- 電動ドリルドライバー
- 電動インパクトドライバー
両者の違いはパッと見どちらが良いかわからないですよね。この記事では細かい説明は省きますが、迷った場合は”電動インパクトドライバー”を選んでください。
ホームセンターで売っている格安のものでも十分ですが、マキタやハイコーキなど一流ブランドで揃えてみるのも気分があがるもの。もし、これからもDIYを続けていくつもりでしたら、下記のマキタの電動インパクトドライバーが、パワーもそこそこあり、バッテリーも2個付属しているのでオススメです。
記事では簡易的な電動ドリルを用いて説明していますが、パワーも足りなく使いにくいので、結局マキタを購入してしまいました。あって困るものではないので、是非1台購入をお勧めします。
設置方法
我が家の壁は一般的な石膏ボードなので、今回の説明は石膏ボード上に設置する場合のみ説明します。
間柱探し
石膏ボードの裏面は間柱という木の柱がある部分と空洞の部分があります。石膏ボードはもろいので、石膏ボードの部分のみにねじ止めしても十分な強度を保つことができません。そのため、まずは間柱を探す作業から始めます。
下地センサーで大まかに探す
下地センサーを壁に当ててスイッチのボタンを押し、スライドさせていきます。
そのうち「ピー」っという音と矢印の光で間柱の端を示してくれます。
ただ、木の端の部分かどうかしか教えてくれないので、間柱である箇所を探すには左右両方調べる必要があります。また、下地センサーはたまに間柱がないところでも反応してしまうことがあるので、大まかな場所を掴む程度という感じで捉えておいたほうが良いと思います。
下地どこ太でねじ止めする位置を探す
次にどこ太の使い方です。間柱がありそうな箇所を見つけたらどこ太を壁に当て、針を出さず上下の方向に動かしていきます。すると、途中でマグネットが反応すると思います。このマグネットが反応した位置は間柱に釘が打ってある位置です。なので、その箇所にはねじ止めできません。
釘の位置の当たりをつけたら、最後にどこにねじ止めできるかを針を刺しながら探していきます。ロックをフリーに合わせそのまま壁に刺します。間柱があるところでは奥までさせず、だいたい9〜13mm の位置で止まります。
逆に間柱がないところでは奥まで指すことができます。ここにはそのままでねじ止めできないので、石膏ボード用のアンカー等が必要になります。
今回は、この間柱がある箇所にねじ止めしていきます。
ねじ止め
棚柱を配置しネジをあてがいます。今回は電動ドリルでねじ止めしたのですが1点注意があります。それはねじ止めするときには全体重をかけ押しながらネジを回すことです。この押しが足らないとすぐネジ穴が潰れ使い物にならなくなってしまいます。
もし潰れたとしても早いうちであればねじ滑り止め液を使えば外すことができますので、あらかじめ購入しておくと安心です。
棚板設置
棚柱が壁に設置できたら、棚受と棚板をねじ止めする位置を探るため仮設置します。ネジを止める位置に印等をつけ、一度外してから棚板と棚受けをねじ止めします。
最後に棚柱の穴に設置すれば完了です。
味気のなかった壁が、一気ナチュラルな雰囲気になりました。 しかも棚受けの位置は自由に変えることができ、飾るものの大きさも制限が少ないので便利です。
オシャレさと実用性を兼ね備えた棚に仕上がったのではないかと思っています。